体調管理は万全かい?
美容師の仕事は体力が必要です。
例えば朝10時回転、8時閉店だとすると、30分前には開店準備に入り、閉店後に技術のレッスンがあります。
8時にピッタリ閉店できたとして、ミーティングもなにもせずにすぐレッスンを始めても2時間レッスンすれば10時です。
開店準備から考えてすでに12時間以上、そのほとんどの時間座る事はありません。
美容師の離職理由に、立ち仕事が辛いといのはほぼありませんので、慣れるものではあります。
同じく美容学校では、学科の授業は座って受けますが、技術の練習を座ってする美容学校はまず無いと思います。
そうすると、一日の半分以上は技術の練習ですので、半日立っていることになります。
入学してすぐの頃には、この立って作業をすることが非常に辛いと感じる生徒が多いです。
日によっては終日技術の練習をするようなカリキュラムの学校もあります。
ただボーっと立って喋っているのとは訳が違い、必死で技術をしながらの時間ですから、体力の消耗は激しいものがあります。
2年生に進級する頃にはもちろん、慣れてきますがそこまでにリタイアしてしまったら、身も蓋もありません。
そもそも美容学校は厚生労働省の管轄なのですが、法律で定められている授業の履修時間の規定はかなり厳しいのです。
遅刻や欠席をするとその分は補習をしなければならないと決められており、日々の授業にさらに補習を受ける事は大きな負担となります。
また、美容室に就職しても同じで、ちょっとくらいお腹がイタイから、と欠勤するわけにはいきません。
風邪を引いたからと欠勤している場合ではないのです。
もちろんこれはどの様な職業でも社会人としては当然かも知れませんが、それを考慮しても相当ハードな職だと考えておくべきでしょう。
入学までに、体調は万全に整えておいて下さい。
キチンとした生活習慣と、充分な睡眠、体力を落とさないようにしましょう。
入学したての5月、新しい環境と毎日の緊張から体調を崩す生徒が続出します。
五月病も手伝って、この時期に最初のリタイアする生徒が出てきます。
下宿している生徒はゴールデンウィークに実家に帰り、里心が付きやすい時期でもあります。
心身共に健康でなければよい学校生活は過ごせません。夜型になってしまっている人や、食生活の乱れで風邪を引きやすい人は特に、入学までに充分に心身の充電をしておきましょう。